金継の手直し?

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知り合いが蚤の市で購入の皿です。
ひびの部分の金継が、画像1~2枚目の状態で手直しの依頼でした。
先ずは先に施してあるのを、ヘラと耐水紙にて剥します。
通常この後にサビ漆(漆にとの粉や木粉を練った物)をして、
欠けや平らでない部分を補修しますが今回はパス。
で、3~4枚目の画像は、金を蒔く前に漆と樟脳(カンフル)&べんがら少々を混ぜたものにて
線を引きますが、樟脳は乾く速度の調整(早いと金を蒔くタイミングが難しいらしい)で
べんがらは線をはっきりと。
室(湿度70~80%・温度約20℃)にてタイミング待ち。
線に息を吹きかけ、チョイ曇る頃合を見計らって金粉を蒔きます。
金粉にも色々な種類が有りますが、通常「平極」(研ぎ用)を使うみたいですが、
今回「消し粉」でやってみました。(平極はg約五千円に対して消し粉はかなりお安いのも有って)
化粧用のパフにて蒔いて行きますが、本来は真綿を使うのが良いようです。
蒔き終えたのが5~6枚目の画像で、此処からはべんがらを混ぜた漆で一度目の拭き漆(金の発色が良くなるみたい)で、後は普通に拭き漆を2~3回して各一昼夜おいたら、
後は種油にとの粉を少々混ぜゴム(自転車のゴムチューブ程度の薄いやつ)で磨いて終了と成ります。
直しに成ったかどうか、撮り合えず喜んだ貰ったので良しとします!
因みに掛かった期間は、ほぼ3週間でした(怠惰を含めて)